上顎臼歯部は、従来からインプラント治療の成功率が、低い部位とされてきました。これは、この上顎臼歯部の骨が一般に軟らかく初期固定が困難であること、さらに、上方に上顎洞(じょうがくどう:副鼻腔とも呼ばれます)があり、インプラントを固定するのに十分な骨量(とくに高さ)が不足している場合が多いためです。一般に、インプラント埋入手術の良好な結果を得るためには、長さ10mm以上太さ(直径)4~5mmのインプラント周囲に骨が1mm以上必要とされてきました。しかし、骨の高さが4mm以下、ときには0mm(抜歯したところ、歯根先端が上顎洞と交通していたというような場合です)というようなケースでは、上顎洞挙上術は、よくおこなわれる方法です。
本システムは、友人の歯科医が考案し、日本を除く欧米で発売されております。米国のインプラント学会でも発表されました。
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